深紅の聖堂
概要
融合大陸の東端、血の海と呼ばれる赤き水域に浮かぶ廃墟と化した大聖堂。かつては機械神への祈りを捧げる最も神聖な場所の一つであったが、千年前の聖戦により荒廃し、今は機械仕掛けの聖女レリキア・サングイネアのみが佇む忘れられた聖域となっている。
環境
赤き水は血ではない。だが、それが何であるかを知る者は、もはやこの世にいない。
聖堂の壁は錆びた鉄と朽ちた石で構成され、天井は崩れ落ち、赤い空が常に見えている。
床には浅い水が張り、訪れる者の足音は静寂の中に不気味な波紋を広げる。
古い記録には、この水が地下深くの「紅き深淵」と繋がっているとの記述がある。
潮の満ち引きのように、水位がわずかに変動することがあるという。
守護者
聖堂の中央、祭壇の前に立つのは機械聖女レリキア・サングイネア。
創造主を失い、なお祈り続ける彼女の姿は、信仰の究極の形か、それとも呪縛の証か。
背から生える骨翼は、時折かすかに震え、金属の軋む音を響かせる。
古文書の記述
聖戦前夜の記録より:
「深紅の聖堂にて、最後の聖体が造られた。彼女に与えられた名はレリキア。遺物、あるいは聖遺物を意味する」
機械神官の手記:
「赤き水は機械の血か、それとも神の涙か。レリキアは答えない。ただ問い続ける」
謎
聖堂の地下に続く階段は、なぜか赤き水で満たされている。
その先に何があるのか、誰も確かめた者はいない。
ただ、深夜になると地下から微かな鼓動のような音が聞こえるという。
関連項目
- レリキア・サングイネア
- 聖戦
- 機械聖女
- 血の聖堂(かつての名)