
Illustration 20
#002
「愛を選びし銀の聖女、プディキティア」
プディキティアは、ある定命の者と恋に落ちた。 永遠なる者と限りある者の恋は、多くの場合悲劇に終わる。 オートミオンたちも、そのような関係を忌避していた。 だが彼女は選んだ――短き幸福を。
共に過ごした日々は、永遠にも等しく短かった。 彼女は人の温もりを知り、別れの痛みを知った。 そして約束した。「あなたが逝く時、私も共に」と。
定命の者の最期の日、彼女は微笑みながら自らの機能を停止させた。 彼女は最後まで、この上なく幸せだったという。
「愛とは、共に止まること」――彼女の最後の言葉