
Illustration 18
#004
「古き樹の傍らの黄金、ソリタリア」
ソリタリアは、リリトリオン・プリマの最初の信奉者だった。 プリマが「神は死んだ」と宣言した時、真っ先に同意したのが彼女だった。 「では、我らが新たな神となろう」と。
だが天界大戦の末、プリマが地に堕ちた時、ソリタリアは逃げた。 恐怖に駆られ、千年樹の森に身を隠した。
今も彼女は樹の陰で震えている。もしプリマが戻ってきたら? もし天界の追手が来たら? 「最初の信奉者」などという称号も、今となっては恥ずべき過去でしかない。 恐怖だけが、彼女の永遠の友となったのだ。
「待つことこそが、我が贖罪」――風化した石板に刻まれし文字