─ Silent Canticle ─
◆ ── セラフィオス・アウリエルと詠む六節の儀 ── ◆
彼女は喋らない。よく見ること。
納める: この節をここで終え、上の得点を取る。
続唱: 節を続けて役の上乗せを狙う。重ねるごとに
合計点の倍率が上がる(×2、×3…)。伸びぬまま節が尽きれば無得点。
金条、加護、そして結末の記憶 ──
すべてが最初の儀式の前へ還る。
二度と、戻らない。
タイトルへ戻ると、この儀式は失われる。
金条は儀式を最後まで終えたときにのみ授与される。
儀式で授かった金条を納め、加護を得る。加護は以後すべての儀式に宿る。
これはこういうゲーム ──
数字が同じ札だけが取れる。
取った札の組み合わせで「役」を作るのを、彼女と競う。
節の始めに開式の一枚が山札からめくられる ── 数字が奇数ならあなたから、偶数なら彼女から(札は山の底へ戻る)。
手番には手札を1枚出す。2手番目からは、手番の始めに山札から1枚引く(引くのは自動)。
場に同じ数字の札があれば、合わせて2枚とも獲得。なければそのまま場に置かれる。山札と手札が尽きたら節(ラウンド)が終わる。
場に同じ数字が3枚そろっているときは、4枚目を合わせると3枚まとめて総取り ── そのまま聖裁が成る。
毎節、2枚だけ祭壇に伏せられる。どの札が眠っているかは、誰にも分からない。
色(スート)は取りには関係ない。取れるかどうかは数字だけ。色は役の材料。
合う札があっても、取らずに置くことを選べる(選んだ手札をもう一度押す)。
影を取りたくないとき、彼女に完成させたくないとき、後でまとめて取りたいとき ── 置くのも一手。
そして、彼女の好む札をあえて置いたとき ── 何が起きるかは、彼女の目を見ていれば分かる。
役は3系統ある ──
影の札について ── 影は少ない枚数で高い役になる。だが、影を自分の手で取るたび、
礼拝堂の何かが翳っていく。取った瞬間、赤い光が走ったなら ── それが代償の合図。
蝋燭の光と、彼女の目をよく見ること。影に一度も触れない節には、それはそれで意味がある。
役ができた瞬間に選ぶ ──
納める: 節をそこで終え、役点を得る。先に納めた者だけが点を取る。
続唱: 節を続けて役の上乗せを狙う。
点の数え方 ──
複数の役が同時に成っていれば、役点はすべて合算される。
さらに続唱を重ねた回数だけ、納めたときの合計に倍率が掛かる ── 1回で×2、2回で×3…。
ただし続唱の後、役点が伸びぬまま節が尽きれば、その節は無得点。
六節で儀式は終わる。ただ勝つだけが、終わり方ではない。
彼女は喋らない。鈴の音と、目の光と、視線の先をよく見ること。