
Illustration 10
#012
「血の底より祈る者、クルオリス・アビッソ」
血海に半身を沈めながら、永遠の祈りを捧げる白磁の修道女。 カテドラリオン・ノクタエルの亜種として、血の聖堂最奥部に独り佇む。
彼女の触手脚は血海の中で優雅に揺らめき、時に刃となって侵入者を斬り裂く。 白き外装に血の一滴も付着せぬその姿は、聖性の証か、それとも呪いか。
血の聖堂の記録:
「赤き瞳は過去を見つめ、白き身体は未来を拒む。彼女は時の狭間に在り」